県大会

2024宮城県中央大会

2024年11月22日(金)~11/24(日) 広瀬文化センターにて。

上演日時学校名作品名作者名入場者数審査結果
111/22(金)
12:40
仙台市立仙台高等学校*Let’s dance!杉内浩幸優良賞
創作脚本賞
211/22(金)
14:10
宮城県仙台南高等学校平行螺旋ーへいこうスパイラルーこむろ こうじ優秀賞2席
舞台美術賞
演技賞(武川里緒)
311/22(金)
15:40
石巻市立石巻西高等学校緑のくじらただのひと優良賞
411/22(金)
17:10
仙台市立仙台商業高等学校*戦火が唯一の灯り竹村 陸優良賞
511/23(土)
9:50
仙台市立青陵中等教育学校贋作マクベス中屋敷法仁
潤色:仙台青陵演劇部
優良賞
611/23(土)
11:20
宮城県仙台第三高等学校双眼鏡河野豊仁
潤色:仙台三高演劇部
最優秀賞(東北大会)
演技賞(佐々木琴音)
711/23(土)
13:30
宮城県白石高等学校グッド・モーニング三浦直之優良賞
811/23(土)
15:00
宮城県石巻北高等学校小説家は眼鏡をかけない早房 嗣優良賞
911/23(土)
16:30
宮城県気仙沼高等学校*いってらっしゃい気仙沼高校演劇部優良賞
1011/24(日)
9:50
宮城県塩釜高等学校*I’m thirsty生良半覚斎+塩高演劇部優秀賞1席(東北大会)
創作脚本賞
1111/24(日)
11:20
宮城県角田高等学校*ほしをみるかい角田高校演劇部優良賞
1211/24(日)
13:30
宮城県仙台二華高等学校イカロスの羽準+二華高演劇部優良賞
演技賞(芳野莉彩)
1311/24(日)
15:00
尚絅学院高等学校*Le Petit Prince尚絅学院高等学校演劇部優秀賞3席
舞台効果賞
演技賞(小松こはる)
上演日程(作品名の*は創作脚本となります。)

最優秀生徒講評委員:宮城県仙台第一高等学校 阿部あか里

審査員

  • 佐川大輔(THEATRE MOMENTS 主宰、演出家・俳優)
  • 村元 督(劇作家・演出家、元國學院大學文学部教員)
  • 飯沼 由和 先生(俳優・演劇ユニット言言代表)

速報

2024.1
2024.2
2024.3
2024.4
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本番写真

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本番
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音響卓
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生徒講評

1
上演1 仙台市立仙台高等学校

● 舞台セット介護施設らしい雰囲気が作られている(コルクボード、窓、靴など)のと、施設で働いているのがわかりやすい演技であった。靴紐の色やスリッパで職員と来客者を区別していて分かりやすい。
● 職員と利用者との会話がリアルである。
● 音響の使い方(電話、呼び出し音)やタイミングがよく、窓からのSSなどの照明の使い方で伝わるものがあった。
● スポットライトで後悔する気持ちを表現していると感じた。楽しそうなさつきと、照明に取り残されたきょうこがいることで、きょうこの後悔をより感じることができた。
● 役と役者の年齢が離れているのにそれを感じさせない没入感があった。
● 最後の箕輪さんが現れたときにきよさんのスッと立つ姿がそのときだけ昔のきよさんに戻ったように感じられた。
● きよさんの昔に心が戻っている様子が演技で伝わってくる
→ラストシーン印象的 大切なシーン
● 士の会話・「帰りたい家」とはキヨ・ゆきお・京子の家と今の家の二様にもとれるのではないか。
● ラストシーンでは「責任」よりも「利用者の気持ち」をより優先するようになった職員が印象的である。職員の成長・主任の成長がみられる。
● 職員同士の会話、高齢者への話し方、帰ってきたあとの息が上がっている様子がある。
● 箕輪くん、いい意味での性格の軽さ→殺伐とした空気の柔和役
● 菅野さんが「ゆきちゃん」と呼ぶ理由、何かあったのかも?
● 名前を呼ぶという行為は登場人物たちにとって特別なことであると感じた。
● 仕事に正解はない 「うそ」と「責任」「私達の仕事に正解はない」介護職ならではの「責任」主任の考えの変化入居者に対する責任、最後に一緒に歩いていた
● なぜタイトルは英語で「Let's Dance」なのか?
楽しさ・軽やかさのあるタイトル回想シーンのセリフ キヨさんに対する想い「let’s dance」はゆきおさん発信の言葉なのではないか。
→楽しそう、二人を笑わせるために、気を許した言い方なのではないか。
→旦那さんからきよさんへ気を許している関係だからこそ言える言葉なのではないか。

2
上演2 仙台南高等学校

● 姉妹愛が感じられる作品でお互いに足りない部分を補い合っていた。
● カレンダーで時系列を感じられた。私物の量がだんだん増えているので時間の流れがわかった。また、生活の安定を感じられる。
● 音響が最初は右から聞こえたのがだんだんバランスよく両方から聞こえてきたように感じた
● お互いは別々の決断をするが肯定していて姉妹愛を感じた
● 仮設住宅で過ごしていた人たちがどのような気持ちだったのかわかった。震災の経験・仮設住宅での生活が理解できた。自分たちは経験していないから。
● アイスを食べている演技が良かった。自分もアイスを食べたくなる。
● 外にいる姉と中にいる妹で会話をしていることから壁のうすさがわかる。
● 許してあげてよというお姉ちゃんのセリフからお姉ちゃんも我慢しているのがわかった。
● 妹に希望を託しているのでは?理想的な妹が現実である現状を乗り越えるために夢を作る、現実的な姉が妹に希望を託し、理想を糧に生きていく様子の対比を感じることができる。
● 「人をはかる基準があの頃から変化したからね」というセリフ→なぜ変化したのか→震災で大事なものを失って価値観が変わったのでは
● 営業スマイルの「しかたない」と諦めをつける自分、営業スマイルが嫌な本当の自分との対比がなされていた。
● 幕より先に音楽がかかり、次にセットが見える。真上からの照明から、仮設住宅の質素な生活が垣間見えた。また、照明がついている部分が限られていることで、見やすかった。
● 最初のゆったりとした会話、ひろみの悲痛な思いの吐露、エアコンに向かって「声扇風機みたいにならないね」という会話から、感情の起伏や本音が見て取れた。
● セットの変化の過程で、棚が設置されて以降動かされなかったことから、ここからしばらくは動けないのではないかと考察した。逃げられない?
● 人の評価の基準が変わった→震災で失ったものによって変わった二人は震災以前変われずにいたのでは?
● みどりに対して、ひろみは子供っぽい印象を受けたことに関して、
・ひろみは小さい頃に色々経験しすぎた
・みどりは大人びている、妹がいることで親代わりにならなくては、という姉としての責任がある
・姉は親代わり 姉は妹を養う自覚・覚悟がある から妹は安心して甘えているのでは?妹は子どもから心が成長できていない?

3
上演3 石巻西高等学校

● 伏線回収ならぬ、題名回収!!「緑のくじら」
● 教室、河川敷で上下分けているのがわかりやすい。
● 最後→手紙の演出が効果的「また明日」
● ニュースの音が残っていたのが印象的。焦りを感じた。ニュースの声の元気さと話している内容が残酷で印象的。
● 時計の音で時間の流れが良かった。
● 快晴と事故死という対比も良かった。
● いろはの事故のニュースで鞍馬がダッシュしていくとき、スマホぶん投げていくのが鞍馬の心情を表していてよかった。電源も切らない、アプリを閉じないくらい慌てていたのがわかる。
● 細かい動きからキャラクターの人格がよく現れていた。
● テストの点数を話しながら上手にはけていくときの会話の内容がとてもリアル 役者の役理解が深い。
● 特別教室という場所→自分たちの過去の暗さ 二人を近づけた?
● 先生が教室で愚痴を吐いたのはなぜか。
→・特別教室を本音を言える場にしたかった?生徒も教師も本音を話せる空間だった?つい吐いたのを彩葉ちゃんがひろってくれた?
● 二人の成長 鞍馬もいろはも成長している いろははモノクロの世界でもいいと思っていたけれど、鞍馬に出会ったことで色を見たい、人生をより鮮やかにしたいという前向きさが出てきた。二人の中が進んでいくとともに仲良くなっていき、言い合いができるようになったり名前呼びになっていったりと、距離感が近づいて行く感覚がわかる。
→白黒の世界で生きてきたが、二人の思い出に色がついてきた。
● 舞台セットが少ない分、照明を使用していた。

ホリ
→色合いが良く、時系列もわかりやすく、見やすかった
→色盲と対照的に鮮やかに表現していた。
→ホリの色と彩葉→彩葉ちゃんという「光」を見つけたから?
SUS
→二人の背景が暗いからこそ、前向きになっていることを表現するための光→いろはが違う世界に行ってしまう暗示 暗い過去だからこその未来への光

4
上演4 仙台商業高等学校

● 貧しさの表現がリアルだった。朝ご飯がパンだけとか、お風呂が3日に1回とか、生活の不便さがセリフの中で表現されていた。壁が汚されているのも工夫されていた。
● 下手花道の兵士が弱っていくのがリアル。ずっと演じていた
● 兵士の顔のメイクがリアル感があった。兵士の傷メイクがすごい。
● 3人が和気あいあいとしているのに、花道で兵士はずっと苦しんでいる対比が印象的だった
● 包帯がユリ→兵士→ルカ→ソラたちみたいに勇気のバトンのようになっていた。
● 上下の使い方ではなく、手前と奥で場面を区切っていたのが効果的だった。紗幕が効果的に用いられていた。
● ドアを開けるときのパントマイムや音響のタイミングがぴったりだった
ドアノックの音がすべて下手スピーカーからで
● 戦争のときの赤い照明やキーンという音響が効果的だった
● 日本とロシア→日露戦争?ウクライナの話も出たから別の世界軸?
● 照明で大人が生き残り、子ども(若者)が死んでしまうという皮肉を表現 レナの部屋でレナにしか照明が当たらずルカには当たらない
● レナの部屋に行くとき、ルカは光が当たらない。→死を表現?皮肉みたいな表現だった。
● タイトルも皮肉になっている。戦火が唯一の明かりという皮肉。
● 下手上部の細い照明で戦争の爆撃を表現していた。数回舞台の上から光が来て舞台の場が地下という表現が伝わった。
● ルカの服装だけ暗いのは死の暗示だったのか?ソラカナは白っぽかったので、生き残るということか
● いつ来るかわからない時代を表現しているのか
● 緞帳が上がる前に、下手の花道で深刻なシーンを演じることで観客の気持ちを掴む
● 爆撃の音に兵士がちゃんと反応している 照明があたっていなくても芝居している
● ルカは誰かのせいにしたいから誰かを助けたいに変化していった
● 私を恨んでちょうだい レナの後悔 戦争の悲しみ
● カビパンはカビの広がりイコールロシア軍の進行的な?
● カビが進行していくように、戦争に救護班として参加することを潔しとする思想に脳が侵食されていく感じ
● 暖色系の色を使わない照明→戦争の暗さを表現されていた。
● 兵士の足の裏が黒くなっているなどの細かいところがすごい。
● 爆弾や銃声の音がしたとき兵士が音を聞くだけで怯えているのが見て取れる。

5
上演5 仙台青陵中等教育学校

簡易的な大道具だから部室と劇中劇のどちらにもスイッチしやすく雰囲気に溶け込めた
●舞台セットが部室感がないから現代でも劇の中でもつかえる
●衣装の下にジャージを履いていて部活中である演劇部との対比になっていた
●一人で2,3役こなしていたが、役者の役割分担やキャラわけができていた
●マクベスの家の中の明かりがわかりやすく場所を表現していた
●ギャグへのきりかえがうまい
●演劇部のあり方が訴えられていた
●現代に寄ったマクベス
●音楽ですぐにネタがわかる
●終始笑える劇だった
●魔女のシーンなどのこの世のものとは思えない動きで、腰や指の動きまで細かった
●設定を守りつつ個性を出せていた
●雰囲気の切り替えがわかりやすかった
●証明で集中させる範囲を決めることで広さを感じさせない
●ホリや照明で集中させる場所を切り替えていて証明の使い方がうまい
●内緒話や精神的に疲弊している場面での照明がわかりやすかった
●お客さんに飽きさせないような演技
●最初に部室でやったギャグの伏線が劇中劇の中でちゃんと回収されている
●自己満足の話は演劇部であれば共感しやすい。幸せは自分がどう感じるかを訴えていた
●セリフ間違いの指摘など反応している様子が、劇中劇かアドリブなのか区別がつかない
●予言の死は自分で手を汚していなかったが、予言にない妻を自分で殺したあたりからマクベスが明らかに壊れていく姿が随所で出されている
●以前にも贋作マクベスをみたことがあったが、ギャグがわからず笑いどころがなかった。しかし今回は潤色で今の人に馴染のある劇になっていた
●マホが固定概念に縛られていたが劇を進めていくとともに変化していっている

なぜ贋作?
●オリジナルのマクベスではないから贋作
●マクベスとして劇にしてしまうと、知ってる人から違うと批判が来てしまうが、贋作とつけることで自分たちの個性を出しつつシェイクスピアをリスペクトできている
●あくまでもこの演劇部として楽しんでマクベスをやりたいから贋作
●絵画のように、原作を模写しつつ自分のオリジナリティを出す

6
上演6 仙台第三高等学校

● 演出としてキラキラ星が流れていたのはお母さんとの思い出の言葉から想起されているように感じた。
● 最後の発泡スチロールをステージの最前に並べていくときの表情が、家族や友人が眠っている箱を置く際は表情が固くて怖い。それ以外(尺取虫、サワガニなど)には優しく一声かけながら置いていた。人間以外に憎しみを抱いているようで闇を抱えているなと感じた。
● 緞帳が下りたあとに発泡スチロールだけ残っていたのは、「最後の箱には誰が入るのでしょう?」というセリフに対して自分(観客)も候補に入っているということかと思った。
● 最初に積み上がっていた白箱が、劇中で色々なものに変化するので効果的だった
● ホリは色々な感情と合致した効果として使われていた。
● 照明で客電がついたときに一番驚いた。質問を投げかける対象が観客自身であると訴えかけられているように実感した。
● 最後の語りで「あなたのことを見守っているよ」というセリフがあったが、あれは「身近な人が見守っているよ」という意味ではなく、観客一人ひとりが見守っているよという意味?ではないだろうか
● 足が曲がっている尺取虫、まっすぐ歩けないサワガニは比喩表現で、自分に重ねているのではないか?と感じた。
● 雨の音量が悲しみの大きさに比例することで、より感情の起伏を表現していた。
● 祭りの音、雨の音、オルゴールの音など、心情を引き立てる音響効果だった。たとえば、迷子になったときはガヤガヤして不安な感じがして、お母さんとの思い出は、オルゴールの音楽で表現されていた。
● 客席に向かって質問しているときに、客席みんなに聞いている様子を部屋を動き回る様子で表現していた。
● サオリが「ありのままを見てほしい」といっていたが、家族や友人の過去の話が劇の中心にいて、サオリは自分自身を客観視できていないようだった。
● 何よりも客電がついて客席に向かって話しかけてきてびっくりした。
● お父さんやお母さんなど家族の会話を思い出しているシーンでは、話している人の声色を真似をして話していた。しかし、「人とズレている」という話だけ声真似がされていなかった。
● 白い箱の舞台装置は骨壺を表現していた。
● 質問のシーンでサオリは「7つ丸がついて普通」と言っていたが、私(好評委員自身)は8つ丸がついた。サオリと観客の丸の数が違い、普通にも幅があった。「普通」や「死」の認識はそれぞれ違っていて良い、と伝えたかったように感じた。

→急に出てきたゴジラはいみがあったのか
●ゴジラは都市を破壊する象徴だから。
●ゴジラは戦争でなくなった方々の怨霊の集合体だと聞いたことがある。主人公の恨みなどの象徴なのではないか
●都市を壊す人間ではない存在と、普通じゃないといわれた自分を重ねていた。人間じゃないように扱われたことをゴジラとして表現していた。

→最後にサオリが「親父」と呼んでいた。「父」は死んだのでは?
●サオリは「引きこもりごっこ」といっていた。過去の記憶をもとにごっこ遊びをしていて、それが終わったのだろう。お父さんと親父は同一人物だろう。
●おじいちゃんおばあちゃんが劇中に登場しないので「親父」はおじいちゃんではないか?
●セリフの中に「石の棺を作って寝る」「生まれ変わるため」とあった。一人語りはすべてごっこ遊びだと思う。
●飛躍しているが、サオリの前世の記憶や消したい記憶でごっこ遊びではないか?
●「最後に私を殺したい」ともセリフにあった。寝るごとに記憶がリセットされて、新しいサオリとして生まれ変わっている設定で生活しているのではないか。

7
上演7 宮城県白石高等学校

● 音響がリアルに聞こえた。スマホ本体から流れて音割れしているように聞こえ方が再現されていた。
● ダンス音源の音質が悪いと思っていたが、おとめの盗撮によるものだったと途中で合点がいった。
● LINEの通知音やダンス音源は実際にスマホ本体から鳴っているように聞こえた。
● 幕が閉じられた狭い空間に、駐輪場がよく再現されていた。自転車が置かれていても違和感がなく実物大で再現されていた。
● 劇中のシューマイという登場人物は実際には出てこないけど、足音から人物像を想像できるようになっている
● 逆おとめの踊り方に人となりがでていた。最初の方では踊り方に緊張感があったり、周りの目を気にする素振りが見れたが、二人の出会いから徐々に堂々とした踊りに変化していくのがわかった。
● おとめが序盤では「顔見たら死んじゃう」と白子を避けていたが、終盤では目を合わせることができるくらい距離感が近づいたことが演技からわかった。
● 二人の関係性の変化がこの劇のポイントだと思う。
● 逆おとめの感情が、声が出ない様子や動きのぎこちなさでうまくで表現できていた。特に水を飲む演技が上手だった。
● ふたりの性格は全く遠いようだったが、途中で盗聴癖と盗撮癖という共通点が見つかって
親密度があがっていたようだった。
● 逆おとめの緊張した様子からの変化がわかりやすい演技だった。
● おとめが序盤では周囲を気にしながら踊っていたが、二人で歌いだしてから二人だけの世界のように周囲を全く気にせずに踊っていたことが印象的だった。
● 白子も人に見られたくなくて教室に早く来ていたが、終盤では逆おとめと一緒に人に見られながら歌って踊ることができていた。おとめと白子の二人で苦手なことを克服できていた。
● おとめのスカートで手を拭う演技に焦りや緊張が現れていた。
● おとめの演技で、最初は白子の会話に相槌だけしか返せなかったが、段々と会話できるように変化していた。最後は一人のときよりも二人で生き生きと踊るようになっていた。
● 途中で互いに何度か「おはよう」と言えずにいたようなところがあった。

→最後のLINEしていた場面、駐輪場の端同士だった距離感はなぜ?
●近くでLINEしていてもよかったのかなと感じた。
●おとめはラジオや盗聴音源など音だけで表情を想像すると言っていた。だから観客にもLINEの通知音だけで想像させるようにしたのではないか。

→LINEの内容が気になる。
●仲の良い人としかLINEでのやり取りはしない。直接言っても良いようなくだらない会話をしていたと思う。
●LINEでの会話は仲が良くなった現れなのではないか。スタンプの連打をし合えるような近くにいてもLINEでの会話をたのしめる関係性になった。

→白子がおとめを占うときに、観客から二人の顔が見えないように傘で隠した理由は?
●直前に白子が「私の目を見て」と言っていた。他のところを見ずに、自分だけを見て話を聞いてほしかったから遮蔽物のように使ったという演出ではないか。

8
上演8 石巻北高校

●音響と照明で時間変化がわかりやすかった。五時のチャイムで夕方になったこと、照明のホリの色が昼から夕方に変化したことで、二人でいた時間が短いことが感じられた。
●作品の中で時間経過とともに、ファンと作家の関係から親子の関係に変わり、距離感も近づいていることがわかるように演技されている。
●冠先生の体の向きなどからましろのことを本当に思っていることが伝わる
●ベンチだけだと公園だと伝わらないが、シーソーと鉄棒があることで公園だとすぐわかる
●冠先生とましろの掛け合いに汚い言葉がない。これによってましろの純粋な気持ちが伝わる。
●冠先生にはマスコミやファンに見せる用の姿が示されている。公私を使い分けるほど先生は疲れていたのではないか。
●ましろの純粋さが印象的だった。同時に、先生がましろに打ち明ける言葉がストレートだった。全体を通してきれいな作品という印象。
●最初は冠先生がましろの方をあまり見ていなかった。しかし中盤でお母さんを探しに行って公園に戻ってきてからは、ベンチでの座る距離が近くなっていることや目を見て話すよ
うになったことで距離の縮まったことがわかるように演技されていた。
●名付けの会話から、ましろの希望は先生であり、お母さんもましろが希望であったことがわかる。
●ましろだから白い服を着ているのではないか。
●最後のシーンで二人がシルエットになっていた。二人の感情が強調されているように感じた。
●たまたまかもしれないが、二人の声が似ていた。二人に何かあるのではないかと勘ぐってしまった。
●音響や照明の使い方がうまい。
●冠先生とましろの共通点が多々あった。声色や森鴎外についての考えが親子の伏線だった
のではないか。
●終盤で、まひろに「お母さんでしょ」と言われたとき、冠先生はましろを見ていなかっ
た。これはまひろへの申し訳無さからくる演技だと思う。ましろはまっしろ(純粋、まっすぐ)だから見れなかったのではないか。

→お母さんを探すとき、なぜ袖ではなく花道にいったのか?
●登場が上手だった。冠先生はまひろが娘だと気づいていたから、自宅があるであろう上手を避けて違う方向(花道)にしたのではないか。

→ましろが「お母さんでしょ」のセリフで、本を観客側に見せていたのはなぜか?
●演劇もだれかが書いた物語である。嘘でも信じていれば現実になるというメッセージではないか。

→ましろはどのタイミングでお母さんと気づいたのか?
●お母さん探しから帰ってきて不健康に突っ込むようになったとき
●冠先生の「サイン後で送るね」という発言。住所を知っていることで確信に変わったのではないか。
●冠先生が「あなたは光」「あなたは希望」と名前の由来を説明したとき。「あなた」と表現されたことでわかったのではないか。

9
上演9 宮城県気仙沼高校

●なおがどこかわからない空間に迷い込んだときのスモークきさらぎの髪の色が現実にはいないような髪型
→スモークが怪しさ、異質な空間を表現している
● 案内人が声を荒らげているのは自分のことだからだが、規則上「ほのちゃん」ということを言えなかった
● 橋付近から登場。あの世と近いから?
● 人間の感情が素直に表現されている
● スモークが客席にも流れていることで観客も同じ世界に迷い込んだように感じ る。スモークが出ることによって非現実感が出ている
● なおの気持ちの変化が見られる作品
● タイトルは最後のシーンのきさらぎの気持ちを代弁したものなのではないか
● 魂場の不思議な感じが、ホリやオーロラ色をしたオブジェクトで表現されていた
● 中割で魂場とこの世を隔てている
● 独特の世界観に引き込むのが上手
● SSであの世を表現しているのがきれい
● きさらぎがスポットの外から見ていることから、現実に物理的干渉を与えるこ とができないことを表している
● 口パクでのセリフが「いってらっしゃい」
● きさらぎさんのみ靴を履いていることから人間ではないなにかを表している
● つむぎが家族にあえないとわかったとき顔をふせている→絶望感
死ぬ前に照明が暗くなっていって、ずっと暗いまま
● きさらぎやつむぎに心を動かされて、生きることに希望を持てたから、照明が明 るくなった
● スモークが出たときはなおの意識が朦朧としているが、スモークがだんだん消え ていくことでなおの意識もはっきりしていくのでは?
● ssの光→つむぎは後悔をしたまま行くけれど、その先に希望があるといいなとい う思いが現れている
● 現実世界に戻り割幕がしまったことから100%希望が見えたわけではない

【考察】
●「きさらぎ」と「ほのちゃん」は別人なのでは?
→同一人物
なおはきさらぎがほのちゃんと分かっていてカマをかけたのではないか
● タイトルには橋をわたる前に残酷すぎて言えなかった「いってらっしゃい」と いう意味も含まれているのでは
● つむぎと話しているときは地明かり、なおときさらぎのシーンは1SUSのトップ のみ、なぜか
→ライトが他の人の魂として考えるのなら、なおがアシスタントになり他の人のことも考えるようになったことでライトが変化した
スポットの広さは認識の顕現なのでは

10
上演10 宮城県塩釜高校

・落語での音の使い方が青春の寂しさを表しており、落語の口調や和風な音楽が観客を引き込んでいた。
・序盤での総体に出場できなくなった感情を青い照明で表現していた点が良かった。
・コロナでしたいことができなかった。今後、学校行事を頑張ってやっていきたいという意気込みが感じられた。
・コロナ禍の影響が絶大なものであったこと、当時への共感を呼び起こすものだった。
・先生たちのやさしさが表現されていた。
・みんなでリレーしようとする場面、めんつゆの場面の演出が面白かった。
・制服の着方で性格や人柄を表現していた。
・照明の切り替え方が上手だった。
・リレーのところで、校庭を走っている場面の表現が上手だった。
・題名はコロナ禍で我慢している状況を表していると考えた。
・着ているもので状況や時間の経過を表現してい。
・ずっとベンチが置きっぱなしになっていたのはなぜなのか?
→ ミノリの頭のなかのできごとを表しているのではないか。
→ ミノリが部活をしてきた思い出の象徴としてずっと置かれていたのではないか。
→ みんなが大切にしてきたものの象徴。
・ミノリが踊りだす前が暗い感じだったものとの対比が表現されていた。

11
上演11 宮城県角田高校

・星みたいにみんな違いがあるが、きらきらと輝いており仲良くなれた。
・「みるかい」は疑問と誘いのダブルミーニングだと感じた。
・「夜」が強調されていた。
・照明が役者を照らす場面が少なかった。
・昔を思い出しながら話をしているのだと思った。
・ホリゾントの上の方が紫がかっていて、うまく「夜」を表現していた。
・DJ さんが何だったのかよく分からなかった。
→ ハルカさんなのでは?
→ アカリなのでは?手の動きが似ているから。声質が似ているから。
・舞台全体が青くなっていて、星空の下で天体観測していることがうまく表現されていた。
・選曲が面白かった。
・アカリが出てきたときの場面で、立ち位置の間隔が人間関係の距離感が表現されていた。
・二人の会話のなかで、「恋する5秒前」や「天体観測」などの曲が選ばれていて良いと思った。
・最後の星の再現度が高く、演出が上手いと思った。
・最後の場面がきれいな終わり方だと思った。
・ハルカが話しているときに、ピンスポが外れたところから話しているところが疑問。
→ 街灯がないところで話しているところ表現しているのでは。
→ 自分だけの星を探しているからこそ、暗いところで話しているのではないか。
自分だけではなく、他の人の星も見つけようとしていたのではないか。
・箱に書いてあるものに疑問を思った。
→ 公園の遊具を表しているのでは。
・セリフのなかに探して出会う場面や迷子に出会う場面があったので、星が映ったのではないか。
・星はアカリが学校に行けていないなかで、自己肯定感を持てるようになったことを表現しているのでは。

12
上演12 宮城県仙台二華高校

・下手の教室と上手のグラウンドを照明で表現していた。
・時間を表現するためにプロジェクターで雲を映していた。
・ヤジマさんの練習している演技が上手。
・ショウジさんの動きが細かい。
・ホリゾントの色使いに工夫が見られ、時間の経過を表現していた。さわやかな放課後がイメージできた。
・ヤジマの成長、二人の距離感の変化が感じることができた。
・陸上部の活動の場面で照明を使って状況を表現していた。
・ヤジマさんの幅跳びの演技が上手かった。
・放送の大会の場面で、ヤジマさんとキタガワさんの関係性が上手く表現されていた。
・ショウジさんが二人の間に入ることで関係性が変化していった点が興味深かった。
・題名の意味について考えさせられた。
・ヤジマさんとキタガワさんの性格の違いが表現されていた。
・教室でキタガワがヤジマに話しかけていくシーンや誤解を解こうとしていた場面がリアルだった。
・練習ときよりも大会のときの方が長く跳べてよかった。
・いろいろな部活でみんなが頑張っていて良いと思った。
・キャストの名前に意味があるのではないかと思った。
・ナレーションが録音の声だった部分がなぜなのか疑問に思った。
→ 「照れくささ」なのでは
・銀髪の砂をならすもので遊んでいたのは誰?
→ 用務員の先生
・用務員の先生が、取材をしてほしいためにいろいろなネタを出そうとしていたのが面白
かった。
・教室の後ろで寝ていたショウジが、ときどき話しの内容が気になってチラチラ見ていたのがリアルだった。
・ヤジマはキタガワと会って変化したが、ヤジマは先輩を追い出して1人で活動しており、陸上の活動は孤独である。
・最後の現行の「跳んでほしい」という願いは、ヤジマ、メグミ両方に願われていると考えた。

13
上演13 尚絅学院高等学校

・物語に入る前は、現代の問題を扱っており、性多様性を物語にしていていた。
・全体的に場面の切り替え、統一感が良かった。
・緞帳が開いたタイミングに驚いた。
・ネットの過激な思想が怖かった。
・眼鏡が大人と子どもを分けるものとして表現されている。
・いろいろな人と出会って、変化していくところが星の王子さまと合っている。
・音響が生音だったので、雰囲気が出ていた。
・クオリティが高い作品だったと思う。
・ピンスポで時間を表現していた。
・ホリゾントで王子の心情を表現していた。
・きつねの場面で、お互いの距離が近くなっていったのが分かった。
・すごく新鮮だった。学校のシーンでゆうとだけが舞台のセンターで1人で逃げた場面が印象に残った。
・戦隊ショーのときに、音響が舞台上から聞こえていて良かった。
・SNSで王子とキツネの仲が良くなった場面で、役者の息が合っていた。
・歌練習のときに王子だけ椅子をもどさなかった場面で、他の人物から孤立いていること
を表現しているのかと思った。
・観客を舞台に引き込んでいたところがすごいと思った。
・舞台の照明が感情を表現していると思った。
・戦隊ショーのときに、変身する場面で効果音を人の声で出していたのはなぜだったのか?
→ 音響よりも合わせやすいからではないか。自分たちが劇を作っているという感じを
表現したかったのでは。
・演劇は客がいないと成り立たない、ということを言いたかったのではないか。
・みんながやりたいことを詰め込んだ、という印象を持った。
・生の音の方が心に響くと思った。

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