2023年11月17日(金)~11/19(日) 広瀬文化センターにて。
大会が無事終了致しました。今年は受付から入場者数のデータを頂きましたので、記録として残しておくことにしました。
上演 | 日時 | 学校名 | 作品名 | 作者名 | 入場者数 | 審査結果 |
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1 | 11/17(金) 12:40 | 仙台市立仙台青陵中等教育学校 | 夜、明ける | 仁田葉月 | 26 | 優良賞 |
2 | 11/17(金) 14:10 | 宮城県仙台第一高等学校 | *そこに壁があるから | 中井広司 | 64 | 優良賞 |
3 | 11/17(金) 15:40 | 石巻市立桜坂高等学校 | 繋いだ | 菅原悠人 潤色:桜坂高校演劇部 | 49 | 優良賞 |
4 | 11/17(金) 17:10 | 仙台市立仙台高等学校 | *joker | 杉内浩幸 | 121 | 最優秀賞 (東北大会) 創作脚本賞(杉内浩幸) 演技賞 (溝口心優) |
5 | 11/18(土) 9:50 | 宮城県迫桜高等学校 | *憑くモノ | 鈴木 咲 | 59 | 優良賞 |
6 | 11/18(土) 11:20 | 仙台市立仙台商業高等学校 | *今日の月にありがとう | 竹村 陸 | 60 | 優秀賞3席 |
7 | 11/18(土) 13:30 | 聖和学園高等学校 | *ギンガノマド | 浅倉マリイ | 92 | 優良賞 |
8 | 11/18(土) 15:00 | 宮城県白石高等学校 | 本がまくらじゃ冬眠できない | 三浦直之 | 79 | 優良賞 |
9 | 11/18(土) 16:30 | 宮城県塩釜高等学校 | *訪問部 | 生良半覚斎+塩高演劇部 | 73 | 優良賞 創作脚本奨励賞 (生良半覚斎+塩高演劇部) |
10 | 11/19(日) 9:50 | 宮城県石巻西高等学校 | *桃色銀河 | 髙橋柚妃 潤色:石巻西高演劇部 | 75 | 優良賞 |
11 | 11/19(日) 11:20 | 宮城県仙台第三高等学校 | かげの歌 | ぼぶ☆れのん 潤色:仙台三高演劇部 | 62 | 優秀賞1席 (東北大会) 演技賞 (金野彩乃) 演技賞 (榊原伊吹) |
12 | 11/19(日) 13:30 | 宮城県角田高等学校 | *ドリームキラーにさようなら | 北澤諒子 | 92 | 優良賞 |
13 | 11/19(日) 15:00 | 尚絅学院高等学校 | *カラオケ行ってガラガラ声になったのバレないように咳き込んでたら部活来るなと言われた・・・ | 尚絅学院高等学校演劇部 | 136 | 優秀賞2席 舞台効果賞 |
入場者数は、受付係から頂いたデータをそのまま記載していますので、参考値となります。
最優秀生徒講評委員(講評部門東北大会出場):渡邉小暖(宮城第一高等学校)
審査員
- 佐川大輔(THEATRE MOMENTS 主宰、演出家・俳優)
- 村元 督(劇作家・演出家、元國學院大學文学部教員)
- 井伏銀太郎(Gin’s Bar代表、劇作家・演出家・俳優)
速報
速報や写真はデータサイズが大きいので、読み込みに時間がかかる場合があります。
























































本番写真














































































生徒講評
「夜、明ける」
登場人物それぞれに孤独があると感じ、登場人物それぞれの孤独が綺麗に表されていると思った。人の心の難しさ、環境の変化、それによる登場人物の心情の変化、それぞれの孤独を埋めるように照らす朝日が希望に見えました。
家庭や進学、就職、アルバイトなど環境が変わることによって、気持ちを分かってもらえる人や分かってもらえない人がいる。分かってもらえないことによって生まれる孤独がそれぞれの登場人物で表されていた。
孤独を抱えながらも夜は明けてしまう。しかし、明けることで次がある。
孤独という描写が照明で伝わった。一人一人にスポットがあたっていた。孤独感だけでなく、疎外感も感じていたように感じた。
最低限の情報が提示され、分かりやすかった。
テーマの夜は、進路や恋人など誰でも通る可能性があるものを表現していたのではないか。最後には明確な明るい希望が提示されなかったところが面白かった。
ライトは小さい希望を表していたのではないか。
ラストのシーンでしおりとたくみが公園で集まること、まきもオーディションの帰りに母と話せたことで孤独がうまったのではないか。
みちこは孤独が埋まったのか分からなかったが、ライトを受け取ったので、次はみちこの番だよと伝えていたのではないか。
前にあるオブジェクトが黒いことにも表現力を感じた。
役者も重要なところはゆっくり、日常の会話ははきはき話されていた。
台本からは転換が多い作品かと感じたが、幕を閉じて手前で演じている間に、その裏で舞台セットが変化していて、工夫やスムーズさを感じた。
セリフのテンポが速く、稽古の多さを感じた。
スポットの当たり具合明りの調整に工夫があった。人の距離感も表現されていた。
主人公の4人以外は黒い布を被り、顔が見えなくなっており、主人公に集中してみることができ、作品の内容がわかりやすかった。
会社やオーディションでの会話やプレッシャーがリアルだった。
ファミリーレストランでのテンポいい会話にもリアルさを感じた。
舞台装置アパートの部屋が中央にあり、引き込まれた。
カップルが日に日に距離が遠のいていったのが切なかった。
電話での会話は、録音の声とテンポよく会話がかみ合っていた。
スクリーンに投影された文字は、最初のシーンはわかりずらかったが、最後のシーンでは、セリフとの繋がりから何を伝えたいかがわかった。
最初と最後をスクリーンに投影することによって誰か1人の言葉ではない可能性も示唆されていると感じた。
「そこに壁があるから」
価値観の違いやヤングケアラーなどの家庭環境などとボルダリングの内容がうまくかみ合い面白かった。
音楽やホリをうまく使い、時間の変化を表現していた。
最初は関係がギクシャクしていたが、会話を重ねることで徐々に親密になり、家庭の事情などを打ち明け、助け合っていける関係に発展できたと感じた。
舞台セットが大きく最初は何か分からなかったが、ボルダリングのセットが出てきて面白かった。セットが本物のように感じ鳥肌が立った。
ボルダリングのセットがどのように作られているか気になった
家族だから当然とあったが、当たり前というのはそれぞれ異なると感じた。
ボルダリングの出っ張りを人にみたてていたのではないか。
最初、ギャグやアニメのシーンで進んでいたことに親近感を感じるとともに、物語への没入感が増した。
サエキさんが疑問形で話していたが、後半に理由が分かり、伏線の回収がしっかりされていた。
ところどころに笑いや細かい音響が用意されていても観ていてあきなかった
いろんなキーワードがあった
劇の最後に取り組んでいたボルダリングが実は初級だったと分かり、越えなければいけない壁が実は何ということはないこともあるというメッセージが込められいるのではないか。
二人だけで進むなかで、真逆の意見を持っている二人のやり取りがおもしろい。
二人なのに、ユーモアや効果音でそれを感じさせなかった。
短い期間だったが、少しずつ仲良くなっていく関係性が見えたのが面白かった。
壁を1人で乗り越えるのではなく、周りの人がいて支えてくれて乗り越えることができたことがマオさんにとっての価値ある経験だったのではないか。
自分の経験もマオさんに共感でき、リアリティがあった。
マオさんとミクさんがタッチをしようとしたところで拒否してしまうところも自分の手を気にしていたからではないか。
「繋いだ」
舞台装置が少ないが、最初に自分帯のいる場所を認識するためのマイムで表現されており、話が入ってきやすかった。
スマートフォンのあたりから過去からきたことが分かった
大事なセリフの時にホリの色が変わることで気持ちにスポットがあてられていた。
最後にアオイが出てきておかあさんと言ったところから、過去の夢に入ってきたことが分かるなど、最後まで面白くあきない劇だった。
お母さんごめんなさいの意味が、学校に行っていなかったことなど徐々に明らかになることが増え、引き込まれる作品だった。
最初の導入で夢がユキネの夢と分かり納得できた。
ユキネの誕生日が出てないのが、観客がなぜ明言をされないかを終わりに回収していてのめりこめることができた劇だった。
ホリが感情を表していて、見る側の想像を掻き立たせてくれた。
最初は横繋がりと思ったが、最後は親子三代の縦繋がりになっていた。
二人が親子とわかり、最後の方で違和感が回収できた。
未来に繋ぐのは家族という深いテーマが込められていたのではないか。
実は3人が生きている時代が違ったことなど、伏線回収がクライマックスまで続いた。
作品名は「繋いだ」とシンプルだったが、親子三代の血筋や途中で死ぬことなく命を繋げること、母と娘の気持ちを繫いだことを表しているのではないか。
繋いだ、という言葉はあおいが2人を繋げたという達成感からくる言葉のような気もしました。
夢オチといえどただの夢オチにはせず、これからの未来を変える分岐点になっていると感じた。
あおいがようこにたいして言っていた「M3」は言葉は未来で使用している普通の言葉なのではないか。
自己紹介のシーンが印象にのこる2人は名乗り出たが洋子はすぐに心を開かなかった。
裏切られて心を開かなかったのもあるが、説明を聞いたことで自分から話してもいいと感じる雰囲気になったのではないか。
「joker」
震災を題材にし、その中で母親の命を失うことで自分の命が残った。その気持ちを少しずつ整理する内容だったのではないか。
タイトルの「ジョーカー」の意味は、最後に家族はみんな亡くなってしまい、自分が生き残ったことも表しているのではないか。
死んだ母親の代わりにヨウコがトランプに混ざったところが命を引き継いだことを表していたのではないか。
父親はふざけたキャラなのかと思ったが、母親が死んでいたため、母親の演技をしていたのではないか。
ヨウコは実習で牛の出産に立ち会ったことをきっかけに故郷を訪ねた。次の人生に向けて、家族に背中を押してもらいたかったのではないか。
信長には会えないが、家族に対しては強い気持ちがあったから会えたのではないか。
母親に会えなかった理由は、母親が記憶にないから出てこなかったのではないか。
舞台装置が無機質だったのは、生活が営まれていないことを表現したのではないか。
亡くなっている3人の気持ち寿命が止まっているように表現されていた。
ヨウコの年齢は変化するが、家族は変わっていない。
ヨウコは生きる死ぬと口にしていない。
ヨウコが福島に行ったのは3月11日だったのではないか。
姉が出てきたとき生死が分からなかったが、震災で亡くなったことがわかった。
牛との繋がりから、母を思っていたのではないか。
ジョーカーの意味が分からなかったが、家族にとっての切り札だったのではないか。
最初の白と黒お母さんがいたところにヨウコが入ってくるところは最後の伏線なのではないか。最初、ジョーカー運が悪いという扱いだったが、最後はいい意味になった。
13年間流せなかった涙が流せるようになった。
ジョーカーに対して「切り札なんだ。かっこいい。」という気持ちになったことで、最後に「生んでくれてありがとう」につながったのではないか。
3つの柱にあった光は、そこに残された家族の魂だったのではないか。
トランプのシーンで、最初は家族5人途中で母とヨウコが入れ替わる。命を懸けて生んだことを表現していたのではないか。
高校生、これから大人になっていく世代がこの劇をとおして生きる意味、死んだ人たちの思いが伝わってきた。僕らに問いかけてくる素晴らしい作品だと感じた。
「憑くモノ」
ハナ以外の衣装が違っていて、和っぽさがあって、時の流れ、昔から捨てられていたのかなと感じた。
美香につくも神が見えるのは物を大事にしているから。作品名「憑くモノ」が由来していてよかった。
復讐のシーンときホリが赤になる怒りの表現がよかった。ぬいぐるみだけに照明が当たっていて引き立てる効果があった。
照明、ホリゾントの工夫で感情表現がされていてよかった。物や神様目線で人間を見ていることが感じられた。神様の序列も作られていた。観客の方向に人間への怒りを訴える表現がよかった。日本神話への考えがしっかりあったと感じた。
メッセージ性が強いが明るく作られていた。照明の使い方も工夫されていた。雷のチカチカするフラッシュのところなど。
大人になるにつれて大切なものを忘れる。ものは大切に、そう思わされた。ゴミに対しての人々の対し方や大切にしなければいけない、忘れてはいけないことを語っていた。ホリゾントの使い方もよかった。
娘と母親とのつくも神の見え方の違い、物を大切にしていることへの違い。小梅が美香を追っていったあと戻ってこなかった。どこへ行ったのか。
→付いているお椀が人間に拾われて未練がなくなった、または「思い」が美香についていったのではないか。
桜汰にお椀を託して戻ってこなかったのは、好きな人に大事なものを持っていてほしたったのではないか。
モノから離れたら消えることには納得した。ハナも美香もそれぞれに未練があったのでは。
美香がつくも神を実際に見えていたのか、偶然話が噛み合った設定なのか、そうでないのか知りたかった。モノが1日考えさせたのは何故か。
→モノとハナは正反対の考え方だと感じた。
ミカはつくも神が見えるかどうかは、物をちゃんと見ているから、目線が偶然会っているような感じで、見えているわけではないのではないか。物自身を見ることにより目が合ったと錯覚したのでは。
衣装の配色もわかりやすかった。
鳥居に使い方に効果があった。
「今日の月にありがとう」
情報統制がされた今と違う日本での出来事。
スマホや舞台上の壁など無機質な世界観から、三人の温かみが際立った。
月の女神という設定だったが、日本では本来つくよみは男の神様で、月の女神の存在が最後にいなかったということにつながるのではないか。
ワクチンやウイルスの中身を知らされていない→現代の情報統制に対するメッセージ。
セット、パネルの使い方が新しい、工夫されている。例)机を一つ残して幕を閉める空間の使い方も。例)約束の場面、下手に空間を作ることで雰囲気◎。
幸せの意味を考えた。未来の話で、無機質なものが増えていく。これからも増えていくその中で登場人物の暖かさを感じられた。
国が北都の人を滅ぼした理由が描かれていなかったので、そこが疑問だった。
セリフのテンポ、シリアスとギャグの緩急があった。
最初の舞がきれい。
設定がよくできていたお話だと思った。みんなにとっての幸せとは何か、と問われている気がした。それぞれにとっての幸せは違うのではと感じさせられた。
セットが考えられていて、また音響とタイミングがバッチリで練習をすごく重ねたのかなと思った。例)ドアのロック解除音
最後の光は自由に向かっての光なのか、3人で夢を見つけるまたは叶えようという光なのか、気になった。
この世界の設定はしっかり作られていて、でも全ては語られてはいなくて、こちらの想像を掻き立てられた。設定が未来のことあるいは複雑でも、現在の私たちにつながる問題も入っていて考えさせられた。
なぜ北都は滅ぼされたのか。
現在の社会のように少子高齢化が進み、年金問題などもあり、特に現在の日本でも東北地方は少子高齢化が進んでいるので、同じような意味で北の地、北都は滅ぼされたのではないか。
7歳はワクチンが効かないということも気になった。なぜ7歳か。
昔から日本では7歳までが神の子と言われてきたので、そういうことではないか。
最後の光の意味は何か。自由の光、夢の光か。奥から光が差し込む→奥が見えない=未知の未来ではないか。
1165の意味はあるか。
1165は最後の扉を開けるためのパスワードだったのではないか。
神社がなぜ、そこまで信仰されていたのか。
過去の日本もそうだったように戦争があり、信仰が広まったのではないか(第三次世界大戦)。そして親の影響が強い、宗教二世の表現。
「ギンガノマド」
簡単な構造の白い四角い部屋が用いられ、情報量が少ないが理解しやすかった。
スマートフォンのアプリも四角いアイコンなので、空中の四角も部屋なのではないか。
下を黒にすることで無機質さが増した。
物語は現実味のないものを作れるが、現実よりリアルな場合もある。全体をとおして現実の世界と非現実(絵本)の世界を感じた。
アプリはその人の気持ちを表していて、お互いを幸せにできているのか感じた。人の思いは電気で簡単に伝わるのか考えさせられた。
照明の使い方がうまい、セットが少なく物語に集中できた。
全体的にはゆったりしていて癒し空間のように感じた。
舞台セットの白い四角が部屋と思っていたが、スクリーンを使ってでてきた「ノマド」は今でいうヴァーチャルの世界のように感じた。人が話しているようで機械が話している。リアルの人間が自分を隠してもう1人の自分に話させているのではないか。
気になるセリフは「幸せは不幸の上に成り立っている。」人間関係に迫るものもあり、深く考えさせられる作品だった。
感染症は新型コロナウィルスみたいな感染症のように感じ、それを避けるためにヴァーチャル空間でつながっているのだと思った。そこで使われているアカウント名は現実の自分の違い非現実だが自分でもあり、現実とヴァーチャルの対比を感じた。
最初骨組みがあり、そこにイスを持ってきて、最後持ち帰ったのは、ログインログアウトを表していたのではないか。
「ノマド」はインターネット用語で遊牧民のような移動し続ける人を指している。銀河は多くの人を表し、「ノマド」というアプリを使って集まってくる空間だったのではないか。
ホリゾントの色が朗読の内容によって変えられていた。細かい工夫がすてきだった。
インターネットの世界が表現され、ルイの会話から人工知能にようにも感じた。
最初のカイが電話するシーンと母が骨折したシーンがつながっていたのではないか。
浮かんでた四角い箱は、部屋を表していて点在していたので宇宙っぽかった。
高校生に伝えたいことは何なのか考えさせられた。
この物語宮沢賢治の銀貨鉄道の夜を用いている。銀河鉄道の夜は幸せをもとめていたのではないか。劇ではヴァーチャルでつながる。つながることで生まれる幸せ。ネットを使って幸せになる。宮沢賢治の願いを表しているのではないか。僕らも幸せを探すことをつたえていたのではないか。
劇中で用いられたイスはインストール、アンインストールを表し、最後にイスを撤去したのは完全にアカウント、アンインストールを表していたのではないか。
「本がまくらじゃ冬眠できない」
暖かい物語で見ていてこちらも気持ちが暖かくなった。
図書室の暖かさとそこに入ってくる寂しげなタロウの対比がおもしろい。
服の色でクリスマスカラーを表わしたり、ラストで使った金色の帯が王冠に見えるなど、使う色に工夫が感じられた。
タロウの服が白いのは冷たいもの、雪(冬)を示しているのではないか。
ネガティブな要素が無く後味がよい劇だった。
ビーチとタロウがいい感じじゃない?といわれたこともあり、その後が気になった。
音響をつかっていないのに、感じさせないくらい引き込まれた。
空間の作り方がうまく、ストーブがあり、冬と分かった。
図書室でセーターを着ていてあたたかく、空間がオレンジ色っぽく見えた。
タロウがウミカと別れて落ち込んでいるときにビーチがなぐさめ、雪を持って来たのがわかりやすかった。
ビーチが本を紹介するところで、どんな感情の時も合う本があるというセリフから、本がすごく好きなことがよくわかり、観客に本好きがいたときに引き込まれると感じた。
様々な愛が舞台上にあふれ、本にたくさんの愛の言葉が入っているというところから、 愛とあたたかさがあふれる舞台だった。
寒いと暖かい、クリスマスカラーなど様々なところに対比がちりばめられていた。
タロウはビーチの姉を好きだったから、ビーチは雪を渡すことで自分に愛を向けず、姉に気持ちを向けろと伝えたのではないか。
窓をマイムで表現していて、中庭のシーンもそこに人がいるように見えるなど、表現力が豊かだった。
すぐ本棚が見え、舞台セットが作りこまれていた。
名前のビーチがきになったが、ウミカなど夏っぽさを感じるのでこれも対比なのかと感じた。
作品名にある「まくら」は、台本の絵を見て、本を枕にするとその世界が広がり、気になって長い間ゆっくり寝ていられないということを表していたのではないか。
本を読み歩くシーンにあった、次の太陽になろうというのも冬との対比なのではないか。
「訪問部」
SSを使い窓から光を入れ、月光を表現していたのがきれいだった。
踊り子が最後のシーンで主人公を連れていくところから、天使だったのではないか。
踊り子が最初に花道からでてきたのはよかった。衣装もリアルで分かりやすかった。
照明の強さを変えることで部屋の内外どちらにいるかが分かった。
お父さんが夢に出てくるのは重たい感じがした。死後について考えるきっかけとなった。
お父さんのセリフに笑いも含まれていて見ていて元気になった。
夢でお父さんがでてくる時はみんながおとうさんと言っていたが、主人公が亡くなる時は静かだった。父の夢は走馬灯なのではないか。
ミレイが危篤の状態のとき、役者の動きだけでセリフが入らなかったことで、動きに集中してみることができた。
最後のガーベラは美鈴をあらわしていたのではないか。
最後美鈴が話していないのはしんだからではないか
テーマの「楽」には、ラク(笑いの効果、リラックス)と、楽しいが含まれていたのではないか。
踊り子も病室を訪れ、最後には連れて行ったところから訪問部の役割を果たしていたのではないか。
ミレイが入院したことで、周りの人はミレイに対してどう接すればよいのだろうという思いが分かり、観客である僕らが今後の生活でどのように生きるべきか考えさせられた。
ガーベラの花言葉は我慢強いだけでなく、常に前進、希望という意味がある。
僕らがミレイの思いを大切にして、忘れてはいけない。希望を失わずに僕らにできることなのではないか考えさせられた。
最初と最後に出てきた踊り子は、最初は二人で踊っていて楽しそうに話しており、お父さんの夢では悲しげな表情を浮かべ表情や踊りが悲しげに見えたところから、ミレイの気持ちを表していたのではないか。
笑うと免疫が上がる。死ぬのは怖いのか怖くないのか、死ぬ恐怖を隠すために自分を笑わせ我慢する口実だったのではないか
ミレイが死にエミがイスを畳んだのはここに来ないことを示していたのではないか。
踊り子とミレイの魂が出てきて、寄り添い何かを語りかけているところが気になった
最後のシーンの口パクについては、「大丈夫だよと語りかけていた」「亡くなった後でも希望をもって一緒に行こう」「笑うと明るくなるので、笑うといいよと観客に伝えていた」のではないだろうか。
「月がこんなに明るかったんだ」というセリフから、今まで気づかなかったことに気づくので、死期が近づいていたのではないか。病室では入ってくる情報が減り、身近なことに気が付かされたのではないか。体調が悪化することで安眠できなくなったのではないか。
「桃色銀河」
戦時中の雰囲気が、言葉やもんぺの衣装、体育すわりの動きなどに表現されていた。
音響のタイミングがばっちり合っていた。
話がかみ合わないところが面白いと思った。
ホリが場面ごとに設定されていたところが良かった。
作品全体が戦時中を感じさせないほどきれいだった。
セットや照明が必要最低限だったが、物語に集中して見ていられるように工夫されていた。
星座という道標を頼りにこれから歩んでいくのではないかと考えた。
アンドロメダが絶世の美女、桃色銀河という名の少女は桜を表しているおり、どちらも美しいという意味があるのではないか。
想像で終わるのは寂しいという言葉が印象的だった。
生子が逃げた後、空爆が起きて不安の妖精が死んでしまったのだろうか?
アンドロメダ、アルカス、オリオンとの間につながりがあるのか気になった。
舞台セットが少ないと思ったが、戦時中であることが分かり、表現が上手だと思った。
青色が空、緑色が草原を表していたのではないか。
桃色銀河の話がせいこに伝わっていないところが面白いと思った。
警報が鳴ったことが気になった。警報が鳴ったときには生子が死んでいたのではないかと考えた。
花に詳しい子は生子の母ではないか。
銀河が何十億の光線の集まりであり、桜の花が集まって木ができている。
周囲が暗く、桜だけが照らされているところの演出が良かった。
生子は生きているのか、死んでいるのか? →桜は焼けてしまうが、生子は生きている。
最後の幕が閉じる直前に桃色銀河は何を思っていたのか? →桜の精に感謝の気持ちを伝えていたのでは。良い桜生だった。桜と共に生きてきた。
生子が父の名前を星に付けたいと思った。
桜と桜の精霊は一緒に生きてきた同志なのではないか。
最初に警報が鳴った時に、米軍が来るまでの1時間のなかのせいこの心の変化はどうして生まれたのか。 →未来に向けて生きていこうという決意だったのではないか。星座を見つけたいことで心情の変化があったのではないか。
「せいこ」の名前は生子だが、「星子」という星の子供という意味もあるのではないか。
「かげの歌」
見終わったあと、作品の世界観に圧倒された。壁に短歌を移すシーンで重要なワードが消えるところが印象的だった。
自分に自信を持つようになる物語だと思った。
最後は自分を偽らないで自分の言葉で伝えようとするところが、最初と変化したところだと思った。
舞台装置の作り方が部室っぽくリアルだと思った。
恋に関する作品だったので、せつない感じがあり、共感できた。
危険な状況が控えている状況を作るのが上手だと思った。
愛子の人間らしさが表現されていた。
壁に詩を写していたのがきれいな演出だと思った。
詩を通して友情が育まれていたことが良かった。
共感できない苦しさ、もどかしさが、詩を理解できない苦しみが描かれていて、青春を感じた。
若者らしい詩がたくさんあり楽しく感じた。
詩の神様にお願いする場面で、愛子のために良い歌が書けるようにとお願いするようになっていくところ、お互いの呼び方に変化を感じた。
影とは、友子が愛子の影になる、運動部の部室が日陰になっている、なおゆきに伝えられない友子の影の部分なのではないか。
恋、愛をテーマにしていた点が大きく見えた。
タイトルの「かげ」とはゴーストライターの意味か、陽キャと陰キャのことを表しているのではないか。
三角関係、無自覚な恋などが、それぞれの言動に表されてよかった。
友子が孤独な状態から、愛子という友人を得ることができ、愛情を手に入れられたのではないか。
この演劇のテーマは、短歌は言葉を選ぶことに時間がかかり、言葉にすることの大切さや難しさを伝えていると考えた。
自分の言葉に、偽りの感情が含まれていた点に「演劇」との共通点を感じた。
自己満足のうたともとれるが、自分の感情は自分で表現することは難しい。
スマホで告白することは「なし派」になったのではないか。
愛子とかかわり感情の変化が大きくなったから自分の歌で解決したのでは。
愛子も友子も劣等感が煮詰まった結果、友子はその劣等感にどのように対応したらよいか。 →友子は感情はうたにして対処していくのではないか。
「ドリームキラーにさようなら」
気になっていた題名について調べたら「夢を殺す人」という意味だった。ドリームキラーは、山内先生や周囲の人のことだと思っていたが、悠加自分自身のことだったと思った。
五十嵐がラストシーンでヒーローになり悠加を救うラストシーンがあったが、五十嵐は悠加の劇を見て救われた。かつて悠加もヒーローだったという点が面白かった。
光が前から照らされていたり、照明の使い方が面白いと思った。
やる気がないように五十嵐に取り繕っていたが、去年の自分を思い返して、完全に諦めていた訳ではないと思った。
舞は過去を知っていたから悠加に強く言えなかったのではないか。
黒板は悠加の心情を表していたのではないか。
ドリームキラーは自分だったという展開が面白いと感じた。
柔軟を手伝ったりしているところをみると、やる気がないわけではないと思う。
好きという気持ちと、それに見合う努力というセリフが演劇部員たちへのメッセージだったのではないか。
その後を考える余地があって面白かった。
始めから見入って共感できた。演劇部がテーマとなっていたからではないか。
青い色が青春を表しているのではないかと思った。
東北大会への出場が失敗したあとに、全国大会と書いたところに悠加の心情が表れていた。
部活動への取り組み方に同じ演劇部として共感できた。
舞は味方ではない、という悠加の暴走から始まったのではないか。
「五十嵐」という名前は、新しい希望を吹き込んでくれる存在なのではないかと思った。
ホリの使い方が上手できれいに見えた。
台本の1番最後のページに、「目指せ東北大会、行けたら全国」と書いてあったが、上演と違っていたのでどのような意味なのか掘り下げたいと思った。部員たちの願いが込められていたのではないか。
五十嵐はポジティブで、悠加はポジティブではなく、五十嵐がポジティブにさせようと書いたのではないか。
芋けんぴと書かれたTシャツを着ていたが、赤いTシャツを着ていた意味を知りたいと思った。 →「熱意」が含まれていたのではないか。「芋けんぴ」が好きなのは自分だけだから、それを変えたのは部としてまとまろうという決意の表れなのではないか。「一致団結」を表しているのではないか。
「カラオケ行ってガラガラ声になったのバレないように咳き込んでたら部活来るなと言われた…」
規格外、常識がこわされた演劇でびっくりした。今までにない感じだった。タイトルが長くて特徴だったが、どういう意味だったのか。
演劇は自由でいいんだと言っているような気がした。いろいろなものが取り入れられていた。
キャラクターの個性が強くて、笑うところがいっぱいあった。
劇中劇がシリアスだったからこそ、最後までドキドキした。
音が無くなる場面で観客の注目を集めていた。
「壁」が強く感じられた。
いろいろな場面がごちゃごちゃにならずに繋がっており楽しめた。
最初のカラオケのシーンの音量の変化などに工夫があった。
好きなものを発表するシーンなど、伏線を回収する場面が多くて良かった。
SNSで誹謗中傷することを劇中劇で表現しており、誹謗中傷をしないようにというメッセージが込められていたのではないか。
唖然としてボーっとするほど衝撃を受けた。時事ネタを上手く取り入れていた。
ミラーボールやプロジェクターなどを使った表現、照明の使い方に驚いた。
音響のタイミングがぴったり合っていたことに驚いた。
今の時代に合わせた観客を巻き込んだ劇だと感じた。
この劇に込められた想いは、現代社会の問題、処理水問題、いじめ、SNSなどの暗い話題があるなかでも楽しめるものがあるということだったのではないか。
コロナが明けて、学生がつながることができるようになり、元気がもらえた劇だったと感じた。
観客を劇の世界に引き込む世界観が描かれていた。地獄変の稽古している場面が、演劇部の生徒に共感させていた。なかにシリアスな場面があったが、最初と最後にわくわくする場面があって、最後は楽しく終わってよかった。
演者と観客が一体化したような感覚があった。
芥川龍之介の要素が入っていて、いくつもの作品を見た気がした。
蜘蛛の糸の場面などに現代を批判しているように感じられた。
自殺のシーンのあとに、蜘蛛の糸のシーンが気になった。自分の解釈では、蜘蛛を助けたことに対する恩返し的な要素があったのではないか。
蜘蛛の糸が垂れるタイミングが遅かったように感じた。死なせずに助けてしまったら、現代版地獄変にならないからではないか。亡くなってしまった人を地獄から引き上げるために助けたということではないか。
デジタルメッセージボード
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コメント
日付の間違いに気が付きました
ココ→「 2022年11月11日(金)~11/13(日) 広瀬文化センターにて。 」
ぞうさん、ありがとうございました!
修正しました!!